当院では一般外来の方と発熱外来の方の

診察室・待合室を分けておりますので

診療時間内はいつでも発熱患者様の診療が

可能となっております

 

受診の際はマスクを着用した上での

来院をお願いいたします

 

 

 

◆当院発熱外来で行っている検査

 

BioFire SpotFire Rパネル検査


1回の検査で15種類のウイルス・細菌のPCR検査を行える画期的な検査です。

インフルエンザの抗原検査同様に鼻咽頭から検体を採取し検査を行います。

新型コロナウイルス、インフルエンザはもちろんの事、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスなど呼吸器感染症病原体として重要なものばかりですが、下記に説明するように、これまで十分な検査ができていなかった感染症も、BioFire SpotFire RパネルによるPCR検査で正確に診断可能となり、感染症の種類によっては速やかに特効薬を処方することができます。

3割負担で判断料込みで4,580円、1割負担で1,530円程度になり、高価な検査ですが、十分な力のある検査であると考えています。

(医療証のあるお子様は無料です。また、検査代以外に初診・再診料や処方料が別途かかります。)

ご希望の方は、ご相談ください。

 

●ウイルス

・新型コロナウイルス

・季節性コロナウイルス

・インフルエンザA

・インフルエンザA/H1-2009

・インフルエンザA/H3

・インフルエンザB

当院では従来抗原検査キットないしはNEAR法による検査を行っていました。抗原検査キットでは発熱から24時間程度は偽陰性となってしまうため、PCR法での検査ではより早期診断での診断が可能です。

 

・RSウイルス

RSウイルスは乳児や入院中の患者さんでは保険適応で検査が可能でしたが、大人では保険適応ではありませんでした。流行期にはお子様から移ることもよくあるRSウイルスの検査も保険診療で可能となります。

 

・アデノウイルス

従来抗原定性検査で行っていましたが、溶連菌やその他のウイルス感染症と鑑別が難しく、他のウイルスと同時にPCR検査を行うことでより正確な診断が可能となりました。

 

・ヒトメタニューモウイルス

あまり聞きなれない名前ですが、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)というウイルスをご存知でしょうか。2001年に発見されたウイルスで、喘息を伴う気管支炎や肺炎を起こすウイルスです。よくご存知のRSウイルスと類似した症状を起こす特徴があります。

2024年の年末、中国で拡大していると地元メディアが伝えているほか、インドやインドネシアでも感染が確認されています。

今後日本での流行の可能性も否定できませんが、この検査機器で診断が可能です。

 

・ヒトライノウイルス/エンテロウイルス

ヒトライノウイルス/エンテロウイルスは風邪のウイルスのひとつとして有名です。(風邪の30~50%を占める)

「ライノ」はギリシア語の「鼻」からの由来で、症状としては鼻汁、咳、喉の痛み、発熱が多くみられます。

特に注意が必要なのは新型コロナウイルスには稀な細菌による二次感染がインフルエンザと同様にあり得るということです。

ヒトライノウイルスの感染をきっかけに「肺炎」や「喘息」を悪化させることもあり、注意が必要です。

発熱外来で患者さんから新型コロナやインフルエンザの検査が陰性だと、普通の風邪ですか?と聞かれることが

あります。これまでは原因菌が確定できていないので経過をみてみないと正確にはわからない、とお答えしていましたが、

この検査が行えることで、正確な診断、情報提供が可能となります。

なお、ヒトライノウイルスの潜伏期は1~3日、ウイルス排泄が特に多いのは発症後7日間といわれています。

 

・パラインフルエンザウイルス

パラインフルエンザウイルスもいわゆる風邪症状を起こすウイルスです。発熱は時に5〜7日と長引くことがあり、咳嗽はクループ、喘鳴を伴うことがあります。クループの原因の75%を占めます。1-4型の4種類に分 かれ、通常型は春一初夏、1.2.4型は秋~冬に流行します。

潜伏期間は3-5日で、高齢者や基礎疾患、気管支喘息は重症化のリスクになります。

特効薬はありませんが、発熱が長引くことがあるため、診断がつかないと心配になることが多いですが、診断がつけばしっかりと対応できるので、診断をつけることに十分意味があります。

 

●細菌

細菌感染の場合は抗生剤が有効となるため、下記の診断が可能となることは非常に有用です。

・百日咳菌

・パラ百日咳菌

・クラミジア・ニューモニエ

これまで抗体検査(血液検査)で診断を行っていました。抗体検査は検査に時間を要するため治ったころに診断がでてしまうため、検査としては有用ではありませんでした。今回PCR検査で迅速に結果がでるため、自信をもって治療を行うことが可能となります。

・マイコプラズマ・ニューモニエ

2024年秋に流行し、話題となった感染症で、これまで抗原検査で診断が可能でしたが、PCR検査に比べると感度が低いという特徴があり、当院では行っておりませんでした。BioFire SpotFire RパネルではPCR検査でより正確に診断ができるため、早期に治療を行うことが可能となります。

 

 

インフルエンザ/新型コロナウイルス同時抗原検査


現在当院での抗原検査は上記のみ行っており、感染症の流行を見ながら行う検査を判断しています。

PCR検査より安価であるため行いやすい検査です。

・3割負担:1,180円

・2割負担:790円

・1割負担:390円

いずれも検査代だけですので、初診・再診料や処方料などが別途かかります。

その他の検査


・血液検査

・レントゲン検査

・超音波検査

その他、症状や疑う病気に応じて検査を行います。

当院に設備がない場合には近隣施設にご紹介いたします。